・人にも言うし、じぶんにもよく言う。
「孤独は前提でしょう」。
これは、谷川俊太郎さんがラジオ番組で言ったこと。
けっこう突き放した言い方にも聞こえるが、
そういうものでもないと、だんだんわかってくる。
孤独は、すべての人にとっての前提なのであるから、
だれかは孤独じゃなくてだれかは孤独ということはない。
この言い方は、「人はだれでも死にます」に似ている。
だれか、死なない人がいるわけではない、みんな死ぬ。
これは、冷たい言い方でもなんでもなく、
おぼえておいたほうがいいことである。
さみしいか、と問われて、
さみしくないと答えられるときもある。
さみしいを忘れているようなときには、
さみしくないと言える。
だが、ずっとさみしくないなんてことはない。
ひとりが好きだということと、それは別のことだ。
ぼくはさみしい、と先んじて言ってもいい。
そうなんですか、なにかあったんですかと言われても、
そういうもんじゃないよと思う。
人の孤独は前提で、その孤独な人が、
別の孤独な人たちと手をつなぎたいと感じている。
手をつないだら、もっと生きやすくなるから。
手をつなぐことで、この手を持つじぶんが、
いてもいいんだと思えるから。
「ほぼ日」をはじめてすこし経ってから、
Only is not Lonely. と書き出した。
コンピューターの画面にひとりで向かっているとき、
別のどこかにじぶんと同じ姿のひとりが見つかる。
いいな、それは、ネットってそういうところがいいな、
と、とてもうれしい気持ちになって、書いたものだ。
さみしいか、あなた。
さみしいか、ぼく。
それでいい、ぼくら。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
生まれるのもひとり、死ぬのもひとり。孤独は前提だよ。